商品説明
<新刊書>結城正美・著/岩波新書/2023年9月1刷/223頁
著者はまえがきで、「環境の危機とは、突き詰めれば、想像力の危機である」と述べている。
止まらない環境破壊と気候変動。それは、いま人間がしている行動における結果としての現象を想像する力の欠如と言える。文学は環境に対して何をしてきたのか、何ができるのか。今こそ文学は環境を語らなければならないのではないか。
環境と文学の関係性を考察する「エコクリティシズム」というまだ若い学問が、地球環境の未来を想像し、人間を導く道を創造してゆくことに期待したい。