商品説明
<新刊>望月清文・著/水曜社/2015年7月初版1刷。
「光にも心がある」「光は生命体」という著者は、元は光ファイバーの研究者。生命とは何なのか、人間を人間たらしめているものとは何か、心はどこにあるのか。探求を進めていくと、感覚とその感覚を表現する言葉の結びつき、民族による言葉と感覚の表現の違いから、ある推論に至ったと言います。
生命の誕生と、種の進化。ダーウィンの進化論にダーウィン自身が指摘していた問題点や行き詰まり。古代生物の突然の消滅や突然の出現などの近年の発掘調査の結果、ゲノム解析から見えてくる新たな生物の出現(種の進化)への疑問などから、著者の推論は確固たる信念となっていきます。
科学は色々な物事を解明してきましたが、目に見えない事象は科学的に証明することが出来ず、受け入れられないという側面もあります。心や意識というものもその一つで、見えないものを科学する事が出来たとき、著者の推論は新たな段階で受け止められ証明されていくと感じました。
「生命は(誕生したのではなく)、もともとあったもの」この言葉は温かく大きく感じます。
人間が沢山の生き物たちと同じ時間と空間の中に存在していて、それぞれがそれぞれの心をもって生きている。その存在の意味を感じられたら、ちょっことだけ生きることが楽になり心が軽くなるような、そんな気持ちにさせてくれる作品。