商品説明
<新刊書>内藤健・著/東京書籍/2026年3月30日1刷/四六判/223頁
日本の生活の中に溶け込み、無くてはならないアズキ(小豆)。その起源は、長らく大陸からやって来たものと思われていましたが、なんと、日本から大陸へ渡っていた事が判明。世紀の大検証を成し遂げた人物が、日本人の研究者であること、とても嬉しいし喜ばしい事です。
イネのゲノム研究者であった著者が、運命のいたずらなのか、アズキという対象物に出会い、その起源に着目した事は、研究者としての鋭敏な嗅覚があったからなのでしょう。
近年のゲノム解析の精度の高さ、遺伝理論の成熟なども知ることが出来ます。
それでも、地道なサンプルの収集と解析、検証の積み重ねは、非常に根気のいる作業です。
さらに反論の余地のないように、とことん証拠を積み上げる様は、何か事件の捜査にも似ている感じがしました。これが研究をするということなのだなぁと。
<おわりに>で、著者も述べていますが、日本の食材(野菜、穀物、果物など)は、そのほとんどが外来由来のものばかり。日本起源のものは本当に少ないです。その中で、日本起源のものがひとつ増えたことは、とても幸せな気持ちにさせてくれました。
著者は、さらにまた研究中だそうなので、また新たな報告を楽しみに待ちたいと思います。
日本のアズキ発祥のドラマを本書でぜひお楽しみください。