商品説明
<新刊書>ポール・ヴァーゼン作/堀江敏幸・文/飯村玄太(ATLAS)・企画/リトルモア。
フランスの蚤の市の片隅にひっそりと佇んでいた箱。そこには、作成者「ポール・ヴァーゼン」という女性の署名とともに、美しい押し花が100葉ほど。
1900年代初めに作られたとみられているその植物標本は、丁寧な作業で、葉・茎・花弁等が美しく配置され、100年を経た今でもそこで咲き続けているような気配を醸し出しています。
そんな植物標本写真を眺め、作成者のポール・ヴァーゼンに想いを馳せていると、本の中ほどに、堀江敏幸さんのエッセイ「記憶の葉緑素」が現れます。
骨董商との会話も楽しい、遠い過去の記憶を手元に手繰り寄せるようなお話。
そのあとに続く標本写真がさらに愛おしく感じられるはずです。
この標本を発掘した古道具店「ATLAS」店主・飯村玄太さんが最後に締めくくりの文を寄せていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。