商品説明
<古書>内堀基光・著/東京大学出版会。1996年12月初版。カバー、スレ、キズ、少ヤケ、縁にシミあり。画像参照してく下さい。天地小口、ヤケ、シミ、汚れ強いです。本文、ヤケありますが読書に支障はありません。帯ありますが、スレ、ヤケ、色褪せあり。
ボルネオの奥地、サラワクのスンガイ・パヤに暮らす焼畑稲作・狩猟民族、イバン族。その生活に密着し研究するため、現地に滞在しながら観察を続けた文化人類学者の調査報告と考察。
その暮らしぶりを読むと、食、住、性など人間の暮らしと自然との境界がおぼろげながら見えてくる気がします。森の中のものは誰のものでもないという感覚から、所有するという事の意味も改めて考えさせられます。最後の方にイバンの死生観には「花」という植物に隠喩されて、儀礼が執り行われていることが書かれています。生きて死んでいくという事に、確たる信念があり、それになぞらえて暮らしている。人間が野生動物ではなく人間として暮らすという事はどういうことか、その根源があるように思えます。
管理番号M-2