商品説明
<古書>守山 弘・著/岩波書店。1997年7月1刷。カバー、スレ、キズ、薄くヤケ。天地小口、ヤケ、僅かに汚れ。本文、薄くヤケありますがおおむねきれいです。見返しに、謹呈署名、著者サイン記入あります。
かつての農村周辺(むら)の環境(水田、畑、建材や肥料のための二次林(屋敷林)等)が多くの生き物たちの生存を守って来たといいます。
人間が管理する水田や人の手で手入れをされた林が、生き物の多様性を保全しているとはどういうことなのでしょうか。
人の手が入っていなかった状態のときはどうだったのか?という疑問もありますね。
急流である河川が多い日本の地形において、たびたび起こる河川の氾濫が生物の多様性を維持してきた側面があることが分かっています。
そして、治水が進んだのち、その氾濫の役割を担ってきたのが「水田」だというのです。
伝統的な農村の環境は、人間と多くの生き物たちが共存しながら持続可能な生活を営むシステムが出来ていたといえるのでしょう。
人が永続的に他の生き物たちと共に生活してゆくために必要なものは何か?。「むら」から学ぶものは多いと思います。