商品説明
<古書>グレッチェン・C・デイリー キャサリン・エリソン 著/藤岡伸子・谷口義則・宗宮弘明=訳/名古屋大学出版会。2010年9月初版1刷。背に少し色褪せありますが、使用感少なくおおむねきれいです。
自然保護が人の善意だけでは困難になっている状況の中、
市場経済システムの中に環境保護の取り組みを組み込んで、資金を循環させて永続的な環境保全や自然再生をしてゆこうとする、世界各地の取り組みを紹介しています。
生態系サービスという言葉は聞きなれないですが、自然から私たちが受け取っているもの=水であったり鉱物であったり植物、他の生物など全てが生態系サービスといえるものだと考えれば、その対価を私たちは自然に対して支払ってきているでしょうか。
人間同士の中だけでの経済収支で、自然環境は取り残されたまま、壊滅的な破壊の道を歩み続けています。
市場を使って自然を守る取り組みは、そう簡単にはいかないかもしれません。
ただ、生態系からサービス(恩恵)を受けているのだという認識を持つようになれば、それに対しての対価を支払うということが当たり前になるように少しでも近づくのではないかと思います。
各地の取り組みを知ることで、ちょっと意識に変化があるかもしれません。