商品説明
<古書>川島昭夫・著/共和国。2020年7月初版1刷。若干の使用感ありますが、おおむねきれいです。
書籍の完成を見ずに、著者が逝去されたことは、とても残念に思います。ご冥福をお祈りいたします。西洋史がご専門ということで、本書でも植物園とイギリス帝国や諸外国とそこに関わる個人の思惑が非常に細かく描かれています。主に北に位置するヨーロッパの帝国が、南方の植物の有用性をとても強く感じ、(植民地・本国)植物園の存在意義が国の繁栄を左右するくらいの位置づけだったことがよくわかります。人間にとって植物の存在とそれをどう利用するかということが、紛争や災害を避け、豊かな暮らしを続けていくために重要な要素の一つであることは間違いないと改めて思うところです。